生はちみつの栄養素と成分：美容と健康維持に役立つ効果は？肌やのどの乾燥対策にも

健康的に糖質を摂取できる

砂糖の主成分はショ糖であり、体内でブドウ糖と果糖に分解されます。一方、はちみつの主成分はブドウ糖と果糖であるため、体内でわざわざ分解する必要がありません。

砂糖の成分を分解してエネルギーにするときに、ビタミンB1が消費されます。砂糖の摂取が多過ぎると体重増のみならず、栄養素の偏りが生じからだにも負担をかけることになります。これらの点から見ても砂糖よりはちみつを摂取した方がより健康的といえます。

のどや肌の乾燥対策に

はちみつはのどを潤す食材としてよく知られており、のどの乾燥で悩んでいる方におすすめです。特に冬の空気が乾燥した時期には、はちみつを40度程度のぬるま湯に溶かして飲むと良いでしょう。

また、はちみつは美容にも良く、肌の乾燥対策として利用している方も多くいます。食べるのはもちろん肌に塗布しても利用できることから、保湿剤として化粧品などに配合されています。

カロリーが低くダイエットに役立つ

はちみつと砂糖の100gあたりのカロリーを比べると以下のような差が出ます。

• 砂糖（100g）：約387kcal
• はちみつ（100g）：約294kcal

100gあたりのカロリーを比べるとはちみつは砂糖の約75％。ところが同じ容量だと、はちみつは砂糖の3倍もの甘さがあります。

つまり、はちみつは砂糖の1/3の容量で同じ甘さになるのです。また、多くのはちみつには脂肪酸の燃焼を助けるアミノ酸が含まれています。以上の2点から、はちみつを適度に摂取すればダイエットにも役立つと考えられるのです。

次に生はちみつの効果的なダイエット方法をご案内します。

就寝前の生はちみつダイエット

寝る1時間くらい前にスプーン一杯の「生」はちみつを食べるだけ。これだけでOKです。（※注意：カフェインの入った飲み物と一緒に飲むのは避けましょう。）

生はちみつは良質な睡眠に最適な食べ物です。より質の高い睡眠を取ることによって、エネルギー代謝効率を効果的に向上させることができます。さらに質の高い睡眠を取ることによって、成長ホルモンがより多く分泌されるようになります。

「成長ホルモンって成長期だけに分泌されるのでは？」と思われる方もいらっしゃいますが、60代70代になっても成長ホルモンは分泌されます。ただその量が加齢と共に減少していくだけです。

成長ホルモンはその言葉からもわかるように、「身長を伸ばすホルモン」として知られていますが、もう一つ大切な役割があります。それはからだの中にある物質を、エネルギーとして使えるような物質に変えていく働きです。

つまり新陳代謝をアシストする働きです。具体的に言いますと、この成長ホルモンが脂肪を燃焼させてくれる役割を担っています。こうして寝ている間でもダイエット効果を期待できるのは、このホルモンがその力を発揮するからです。

その他にも睡眠の質とダイエットに大きな因果関係があることが解明されています。「十分な睡眠が取れていないと食欲が湧きやすくなり、起きているときのエネルギー消費量が少なくなる」という調査研究が早稲田大学の研究チームで発表されました。簡単に言いますと、睡眠の質が悪いと「太りやすい体質」になるということです。

しかしここでご注意いただきたい点は、睡眠時間が単に長いだけではダイエットの効果は望めないということです。ポイントは睡眠の質です。

「生」はちみつに含まれる栄養素の中にトリプトファンという必須アミノ酸があり、この成分を摂取するとストレス耐性や精神の安定をもたらしてくれる脳内ホルモン「セロトニン」が分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。このセロトニンの分泌量が睡眠の質にも大きな影響を及ぼすのです。

あなたを快眠へと誘う黄金の薬。それが生はちみつです。